決まった服しか着用出来ない

なぜか、お気に入りのこの服しか着てくれなくて、
もぅ同じ服は売ってないし、
洗い替えもないし、
この服がサイズアウトしたり、ボロボロになったらどーしよー( ;∀;)

こんなふぅに悩んでらっしゃる方いますよね。
数少ない着られる服があったらまとめ買いしたり・・・

この悩みは本当に毎日のことで負担が大きいですよね。
決まった服しか着用出来ないあるあるについて、fukufuku312のスーパーアドバイザーで発達障がいの専門家である守谷先生と対談させて頂きました(*^^*)


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決まった服に執着してしまうのは何故なんでしょう?

守谷先生

執着するというか、それしか見えてない、それしか認識していないという場合があります。
本人にとっては観察学習が苦手なため、いろんな選択肢がありません。
それゆえ、自分が認識している「1つ」にこだわってしまいます。
観察学習が苦手な本人に「いろんなことがあるよ~。楽しいよ~。」
と知らせてあげることにより、経験値が上がり、視野が広がっていきます。

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まさか!!と思いますが、これは服に限らず、1つの玩具に執着するなどにも当てはまりそうですね。
ただ、経験値を上げるには時間がかかりそうですね。
同じ服を何枚も購入したり、洗い替えがなくて困ってらっしゃる方が経験値を上げつつできる対策などあれば教えて頂けますでしょうか。

守谷先生

お洋服に限らず、玩具、食べ物など全てに言えることです。
経験値を上げることは本人にとって非常に苦手なことなので、周りが様々な選択肢を本人の思考に合わせて導いていくことが大事です。
例えば、言葉に関してですが、「親切」という言葉。
ある意味、いろんな親切の場面があり、本人にとっては抽象的な言葉と言えます。
ある小学5年生の女の子が、ケガをしたクラスメイトがいたので担任の先生から絆創膏をもらい、その子に貼ってあげました。
先生は「親切なことをしたね」と言い、本人はご満悦。
先生は「親切を理解した」と思い、数日後、朝の会で
「今日は親切なことを何か1つしよう」と言うと、速攻、女子は「今日は親切できません」と言いました。
彼女にとっての親切は「ケガをした友達に絆創膏を貼る」それだけなんです。
1枚のお洋服にこだわり、応用ができないのと同じでしょう。
ですから、日々、「これも親切。あれも親切。」と示し、いろんな親切があり、「親切とは何か」まで指導。
つまり、選択肢を増やし、経験値を上げて、社会性を伸ばす指導ということになります。

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やはり、いろんなものへの関心や興味の幅を広げるには時間がかかりますし、支援する側の工夫も必要ですね。
関心や興味の幅が広がるまでの大変さをカバーできる服があればなと改めて感じました。


この服でないと!!の理由がわかれば似たようなものを探すことも出来るかもしれませんが、
その理由がわからなかったり、わかってもどうしようもないこともありますよね。
その為に、fukufuku312に何が出来るのか考えていきたいです。