私の息子は最重度の発達障がいを伴う自閉症で、
触覚過敏・不器用・注目して見ることが難しいなどの障がいの特性から服のこだわりが強く、
決まった素材の服しか着用出来ないし、ファスナー、襟、フードは嫌がり、ボタンは嚙み砕く、
タグや刺しゅう、凹凸のあるプリントもダメ。
周りのみんなは2~3歳で1人でお着替えが出来るようになるのに、当時8歳の息子は1人で着脱することも難しく、
息子が着用出来る服をお店に探しに行っても、探すのが大変で、何件回ってもなくて、
やっと見つけたー!!と思っても可愛くなかったり・・・
(子どもを産む前は子どもにオシャレさせて、親子でリンクコーデして~♪と思ってたのに、全然ちがぁ~う(T_T))
これなら自分でつくった方が早いんじゃないかと思い、友達にミシンの使い方を教わりながら息子の服をつくり始めました。
他にも私たち親子のように服に悩んでいる方がいるんじゃないかと思い、発達障がい児の保護者100名にアンケートをとると86名の方が「子どもの服に悩みがある」という結果でした。
服は毎日着用するものです。
毎日の服の悩みは発達障がい者とその保護者にとって大きな負担です。
発達障がい者の服の悩みを解決することはニーズがあると思い、fukufuku312の活動を始めました。
息子がタッチdeきるんT(試作品)を使って自信満々で1人でお着替えが出来るようになっていく姿は絶望もある子育てに「工夫すれば息子にも出来るんだ!!」と子育てに希望がもてました。
その経験から、服を通してみなさんに自尊心と保護者の方に希望を届け、親子を笑顔にしたいと思いました。
また、少し視力が悪いくらいじゃ障がい者とは言われないのは
メガネやコンタクトが普及していて生きづら(=障がい)を感じないから。
なら、発達障がい者にも寄り添った服がありふれた世の中になれば服に関してはも生きづらさが軽減されるんじゃないか?
なら、私に出来ることを出来る限りやってみよう!!
この想いに共感し、ご協力して下さる方が1人、また1人と増え、その方たちのお陰でfukufuku312は今日に至ります。皆様に感謝です。
fukufuku312代表 前田 香